『星空へ!』(8.夏の星空1)

 


なんと言うことでしょう、例年に比べて3週間も早い梅雨明けです。いつもだと、なかなか見ることができない梅雨時の星空を、今年は眺めることができそうですね。

                                                                                                  ©多摩六都科学館

この星座盤、文字の大きさや星と文字を色分けしていて、とても分かりやすく作られています。さすが、多摩六都科学館です。使わせて頂きました。

なかなか覚えることができなかった星座、それは春から夏につながる「かんむり座」「ヘルクレス座」「てんびん座」です。この時期は雨が続く梅雨なので、どの季節より星空が見えないのです。今年は梅雨明けが早かったので、例年より長く見ることができそうですね。


南を正面にして天頂を眺めると、逆さに見える「ヘルクレス座」です。ご承知のとおりヘルクレスは、父親ゼウスの不倫から生まれたので、正妻ヘラから呪いをかけられてしまう悲劇の英雄です。大口径望遠鏡で見ると、とても見応えのある「M13ヘルクレス球状星団」をヘルクレスの右腰のところに見ることができます。

                   「ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ」      

さて、夏の星空と言えば『夏の大三角形』。見上げる天の川に「はくちょう座」「こと座」「わし座」と、この見事な3星座が輝いています。

空のほこりを流しきった夕立のあとに、澄み切った星空を見ることができます。北の空から南の空へ流れる「天の川」を見上げると、西に「織り姫」(こと座のベガ)、東に「彦星」(わし座のアルタイル)が輝いています。二人は一年に一度、七夕の夜に逢うことが許されました。私は小さい頃この話を聞いて、二つの星が七夕の日だけ本当に近づきあうものと思いずっと眺めていました。今日は星祭り「七夕」です。晴れますように!


男はどうして浮気性なのでしょう。大神ゼウスはその最たるもののようで、ここでも浮気をしています。たいへん美しい女性と知られていたスパルタの王妃レダ。そのレダに心惹かれたゼウスは、妻がいるにも関わらず白鳥に姿を変え、夜な夜なレダのもとへ通ったそうです。

その後、レダは2つの卵を産みます。一方の卵からは、ふたご座で有名なカストルとポルックスの兄弟が、もう一つの卵からはトロイア戦争のもととなった美女ヘレネとクリュテムストラの姉妹が生まれました。大神ゼウスがレダのもとへ行かなければ、トロイア戦争もおきなかったことでしょう。

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