『星空へ!』(6.春の星空1)


 いつの間にか、肌を刺す寒さがゆるぎ、暖かな日差しが頬に心地よい季節となってきました。「春告星」(はるつげぼし)が北東の空に、その大きな姿をあらわし始めています。そうです、おおぐま座の「北斗七星」ひしゃく星です。
「ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ」より

北斗七星はおおぐま座の腰から尾にあたりますが、七つの星のうち一つを除いてすべて二等星でひしゃくの形をしているので、とても分かりやすい星の集まりですね。

春になると、この「北斗七星」がひしゃくの器を上にして北東の空に登ってくるので、「春告星」と言われます。そう言えば、春を告げるものって他にもありますよね。「春告鳥」は「ウグイス」。「春告魚」は「ニシン」。では、「春告草」は?


まだ寒いうちから日なたに咲き始める「オオイヌノフグリ」か、それとも黄色いキュートな色が似合う「スイセン」かなぁ?と思ったら、なぜか「ウメ」でした。ウメの別名は他にもありましたよ。「風待草」です。暖かな春の風を連想させて、風情がありますよね。

我が家の隣畑に咲いた「春告草」

ギリシャ神話でこの「おおぐま座」は、月の女神アルテミスに仕える侍女カリストです。カリストは大神ゼウスにとても気に入られ、アルカスを生むのですが、それがゼウスの妻へーラの怒りを買ってしまいます。

そのため、へーラに熊の姿に変えられてしまうのです。熊の姿に変えられたアルカスは、成人した息子カリストと森で出会うのです。息子のカリストは熊に変身した母へ矢を放とうすするのですが・・・。
それを見たゼウスはこの親子を哀れみ、母アルカスをおおぐま座、息子カリストをこぐま座として空に投げ上げ星座にしました。

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