『星空へ!』(9.夏の星空2)
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夕方、庭で涼んでいると、 南の空に 赤い星が明るく輝いていました。 「あかいめだま」 です。 『星めぐりの歌』 に出てくる、さそり座の 「アンタレス」 です。 作者「 宮沢賢治 」が、100年前に眺めた星空と同じ星空が目の前に広がっています。 アンタレスと言うと、さそり座の一等星で赤く輝く星ですが、この「さそり」はギリシャ神話では 殺し屋「毒さそり」 なのです。 狩人「オリオン」 は、体も大きく力持ちでした。しかし、いつの日か自分の力を自慢するようになり、それを見かねたゼウスの正妻「へーラ」は、オリオンの足下に毒サソリを送ったのでした。 「ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ」 さてさて、毒さそりもうかうかしてられません。星図を見てください。そうです、後ろから弓矢を構えた、 いて座 の半人半馬 「ケイロン」 が追いかけてくるのでした。 「いて座」と言うと、私たちの太陽系を含む「銀河系」の中心方向です。この銀河系には2,000億~4,000億個と言う途方もない数の恒星(自分で輝く星)があるのです。これだけの恒星があれば、地球のように文明を発達させた 宇宙人 がいてもおかしくありませんよね。